恋は野の鳥(政治を語ること≠政党を支持すること)

以前、2chで「支持政党を表明しないと政治を語る資格はない」といふやうな発言をしてゐる人を見かけて、「こいつはバカなのか」と心底呆れたことがある。

一体、誰がそんな決まりを作つたのかと吃驚。

私個人においては、現状、自分の思想に高い割合で合致する政党も、信頼して支持できるやうな政党もなければ、選挙においても、「その時々の総合的なバランスを考へて投票する先=支持・応援してゐる政党」でもないので、支持を表明する以前に、支持できる程の政党が存在しない有権者も多いのではないかと思ふのだが。
(なので、今の政治に関する制度など、その問題から何とか出来ないものかとも思つてしまふわけだが。)
しかも、政党や政治家の一部分だけでも(所謂、是々非々で)褒めたり、応援したりしただけでも、右翼だの左翼だの工作員だのとすぐにレッテルを貼られたり、疑はれたりするのも厄介だし。

大体、選挙のことを視野に入れて論じるにしても…といふ話は長くなるので略。

とはいへ、ニュース記事などを読んでも、政策そのものの是非につゐてよりも、政争だの政党間の攻防だのスポーツ中継みたいな記事が多すぎて、政治が「ビールと枝豆の世界」と化してゐるのも問題ではないかと思ふ。

とにかく面倒臭いので説明不足のまま簡単に書いてしまふと、「政党、政治家を支持することやその表明」自体に拘泥して、他人にもそれを強要してくる、思考や言動がパターン化された気の毒なマスゲーム脳ニンゲン、または「伝統の阪神・巨人戦」脳ニンゲンとでもいふかを見る度に、オペラ『カルメン』のカルメン登場シーン(※)を思ひ出す私ではある。
(関西在住だから阪神を先に書かせて頂くわねw)

(※)カルロス・クライバーの指揮姿も美しい、この動画の19分あたりから。
Carlos Kleiber: Carmen (Bizet) Vienna Opera, 1978 (complete) - YouTube

概要:
カルメンに
「いつになつたら、俺達を愛してくれるのか?」
と合唱する男達に
「いつになつたらあんた達を愛するかだつて?さあ、知らないね。そんな日は決してないかもしれないし、明日かもしれない。でも、今日ぢやないことは確かさ」
とか何とかカルメンが歌ふ場面。
(「俺達」を「政党又は政治家」に置き換へて、ですが。)
関係ないけど、「Ma foi(マ・フォア)」つて、さいとうたかをのフランス在住の日本人が主人公のマンガによく出てくるね。
Carmen: Acte 1

Scène V


Les mêmes, Carmen

Les soldats (B)
Mais nous ne voyons pas la Carmencita!

[Entrée de Carmen]

Jeunes gens (T)
La voilà!

Soldats (B)
La voilà!

Choeur (SATB)
La voilà
voilà la Carmencita!

Entre Carmen. Absolument le costume et l'entrée indiqués par Mérimée. Elle a un bouquet de cassie à son corsage et une fleur de cassie dans le coin de la bouche. Trois ou quatre jeunes gens entrent avec Carmen. Ils la suivent, l'entourent, lui parlent. Elle minaude et caquette avec eux. Don José lève la tête. Il regarde Carmen, puis se remet à travailler à son épinglette.

Les jeunes gens (T) entrés avec Carmen
Carmen! sur tes pas nous nous pressons tous!
Carmen! sois gentille, au moins réponds-nous,
et dis-nous quel jour tu nous aimeras!
Carmen, dis-nous quel jour tu nous aimeras!

Carmen les regardant [gaîment]
Quand je vous aimerai? Ma foi, je ne sais pas...
Peut-être jamais!.. peut-être demain!..
[résolument]
Mais pas aujourd'hui... c'est certain.

5. Havanaise

(『ハバネラ(恋は野の鳥)』以下略)

つゐでに、昨夜、欧州の歴史を勉強してゐるときに、つゐオペラに寄り道してしまつた際に見つけた記述が興味深かつたので。
ジュゼッペ・ヴェルディ – Wikipedia

イタリア統一運動への影響


音楽の歴史には、ある神話が永く存在した。それは『ナブッコ』第3幕のコーラス曲「行け、我が想いよ(Va, pensiero)」が、オーストリアが支配力を及ぼしたイタリア国土に含まれていたミラノを歌ったものという話であり、観客は追放される奴隷の悲嘆に触れて国家主義的熱狂にかられ、当時の政府から厳しく禁止されていたアンコールを求め、このような行動は非常に意味深いものだったという[60]。「行け、我が想いよ」は第2のイタリア国歌とまで言われる[5]

しかし近年の研究はその立場を取っていない。アンコールは事実としても、これは「行け、我が想いよ」ではなく、ヘブライ人奴隷が同胞の救いを神に感謝し歌う「賛美歌(Immenso Jehova)」 を求めたとしている。このような新しい観点が提示され、ヴェルディをイタリア統一運動の中で音楽を通して先導したという見方は強調されなくなった[60]

その一方で、リハーサルの時に劇場の労働者たちは「行け、我が想いよ」が流れるとその手を止めて、音楽が終わるとともに拍手喝采した[61]。その頃は、ピウス9世が政治犯釈放の恩赦を下したことから、『エルナーニ』のコーラス部に登場する人物の名が「カルロ(Carlo)」から「ピオ(Pio)」に変更されたことに関連して、1846年夏に始まった「ヴェルディの音楽が、イタリアの国家主義的な政治活動と連動したと確認される事象」の拡大期にあった[62]

後年、ヴェルディは「国民の父」と呼ばれた。しかしこれは、彼のオペラが国威を発揚させたためではなく、キリスト教の倫理や理性では御せないイタリア人の情を表現したためと解釈される[10]

ヴェルディは1861年に国会議員となるが、これはカヴールの要請によるもので、文化行政に取り組んだ時期もあったが[63]、カヴールが亡くなると興味を失った[34]。1874年には上院議員となるも、政治に関わることはなかった[45]


オマケ。
ヴェルディさんの編曲が素晴らしすぎて作曲家の名前を忘れてしまひがちなイタリアの国歌。

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